『銀の龍の背に乗って』♪中島みゆきの深イイ歌詞!〜 「Dr.コトー診療所」より人生を学ぶ / 動画あり
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中島みゆきさんの38作目のシングル『銀の龍の背に乗って』は、ドラマ「Dr.コトー診療所」の主題歌として 、ご存知の方も多くおられると思います。
中島みゆきさんの数あるヒット曲の中でも常に上位にランキングされています。
画像:https://www.amazon.co.jp/銀の龍の背に乗って-中島みゆき/dp/B00009NKDC
【執筆者】ピアノ講師 女性/滋賀
この記事の目次
「銀の龍」って…
『銀の龍の背に乗って』長いタイトルですねー。
「銀の龍」って何なんでしょう⁉︎
強く逞しい金の龍のイメージではなく、「銀の龍」…
「それぞれの人の心の中に龍は居て、その《イメージ》は、一人一人違うと思うけれど、自分の龍を大切にしてほしい!」
というような意味の話を聞いた事があります。
この曲には「非力」(ひりき)という言葉が何回も出てきます。
そのこだわりが、この曲のイメージテーマ = キーワードになっているようです。
何回も聴けば聴くほど 深い人生観を持つ歌詞に惹かれ⭐️生きる勇気というか、元気が出て来るような感動を覚えました!
銀の語源
銀(シルバー)…は、メソポタミア語で「輝く」という意味を持っています。そして、純粋、無垢、神聖の象徴でもあります。
メダルや価格では金の方が上になっていますが、一昔前(江戸時代)の日本では金より銀の方が価値があったのだとか…⁉︎
お金を扱う「銀行」が「金行」とは何故呼ばれていないのか⁉︎
それも理由があるそうで…(この話は長くなるのでここでは省略しますが)
金(きん)でなく「銀の龍」にした意味合いが感じられました。
中島みゆきさんのプロフィール
画像:http://topicks.jp/70815
歌手、作詞家、作曲家で、人気・知名度 共に高いシンガーソングライター、ラジオパーソナリティーとして40年以上もの間 第一線で活躍されています。
1952年2月23日生まれ、(2016年で64歳)
実年齢より若く見えるのですが…
独身ということも若く見える一つの理由でしょうか。
本名は、読み方同じの「中島美雪」
北海道出身で2月生まれなので『美雪』…と名付けられたのでしょう!
お祖父さんは帯広市議会議長なども務めた地元の名士、お父さんは産婦人科医だったそうです。
ご自身も北海道で育ち地元の大学を卒業されています。
歌手デビューは、1975年、23歳の時でした。(ちなみに、3歳違いの弟さんは医師になられたそうです)
中島みゆきさんの父親は産婦人科医
『銀の龍の背に乗って』は、お父さんの言葉をモチーフにして作ったと言われています。
お父さんとの思い出などが詰まった楽曲なのだとか。
開業医で産婦人科と聞くと「お金持ち」のイメージがありますが、お父さんは「赤ひげ先生」のように、弱く貧しい家の出産費は取らず、家計は決して裕福ではなかったと、インタビューで述べておられます。
そのお父さんは1975年、みゆきさんデビューの年に脳溢血で倒れられ、翌1976年に52歳という若さで亡くなりました。
みゆきさんはインタビューで、
「その時、家には10万円もなかったのよ。」
と答えています。
また、「世界歌謡祭のグランプリ賞金が葬儀代に消えてしまった」ともインタビューで話しています。
お父さんの「赤ひげ先生」ぶりを如実に表していますね。
動画鑑賞
では、『銀の龍の背に乗って』の2つの動画を鑑賞しましょう!
先ず、一つ目は、中島みゆきさんが青いドレスを着て歌っておられる動画でドラマ「Dr.コトー診療所」の映像も出てきます。
とても懐かしいです!『銀の龍の背に乗って』♪
中島みゆきさんは作詞・作曲のみならず歌手としても素晴らしい歌唱力ですが、他の歌手にも曲を提供しています。
ここでは、槇原敬之(まきはら・のりゆき)さんがカバーされているのを聴いてみましょう!
槇原さんの歌手人生も色々あったようですが(・・;)
いえ、あったからこそ槇原さんが歌われると、とても曲が⭐️生きていくように感じます。
人生を歌う
人生というのは「山あり谷あり」
色々あって当たり前。
〈ライフ・イズ・ノット・イージー〉です。
槇原さんの場合、繊細な上に多忙な日々で、精神が病んでしまった時もあったのかも…⁉︎
でも、どん底からまた再び才能を開花させて復活されたことは大変ご立派です!
困難に出会って乗り越えた人が『銀の龍の背に乗って』の歌詞を本当に理解して歌えるのではないかと思います。
歌詞を理解したい
一つ一つの言葉を味わってみたいと思います。
出だしの「蒼ざめた」の「蒼」一つとっても、普通の「青」ではありません。
濃い青色、くすんだ青色、血の気のない青色を表しています。
やはり、天才!中島みゆきさんならではだと感じます。
♪あの蒼ざめた海の彼方で 今まさに誰かが傷(いた)んでいる
まだ飛べない雛たちみたいに 僕はこの非力(ひりき)を嘆いている
急げ悲しみ 翼に変われ
急げ傷跡 羅針盤になれ
まだ飛べない雛たちみたいに 僕はこの非力を嘆いている夢が迎えに来てくれるまで
震えて待ってるだけだった昨日
明日 僕は龍の足元へ 崖を登り 呼ぶよ「さあ、行こうぜ」
銀の龍の背に乗って 届けに行こう 命の砂漠へ
銀の龍の背に乗って 運んで行こう雨雲の渦を♪失うものさえ失ってなお 人はまだ誰かの指にすがる
柔らかな皮膚しかない理由は 人が人の痛みを聴くためだ
急げ悲しみ 翼に変われ
急げ傷跡 羅針盤になれ
まだ飛べない雛たちみたいに 僕はこの非力を嘆いているわたボコリみたいな翼でも 木の芽みたいな頼りない爪でも
明日 僕は龍の足元へ 崖を登り 呼ぶよ「さあ、行こうぜ」
銀の龍の背に乗って 届けに行こう 命の砂漠へ
銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を〜
非力を嘆く前に…
画像:http://ciatr.jp/topics/129800
「Dr.コトー診療所」は、吉岡秀隆主演で2003年〜2004年にかけて放送されました。
再放送もありましたが、またその後の続きを作ってほしいなあと思います。
人を救うという事は、どういう事なのか、考えました。
自分が生きていくだけで精一杯なのに人を助けるなんて…
そう思っている人も実際おられるでしょう。
困っている人に何もしてあげられない「非力」を嘆く前に、非力でも、先ずは自分の身近な人に何かをしてあげる事は出来るような気がします。
龍を大きく育てていく事
2011年11月、ブータン国王が福島を訪れ、被災された子供達を励まされた事を思い出しました。
ブータンは龍が国のシンボルで、国旗にも龍が描かれています。
「龍を見たことあるかい? 私は見たことある。
龍は私達一人一人の心の中にいる。
そしてその龍は自分の経験を食べて大きくなる。
自分の龍を大事に大きく育ててほしい!」
こういう内容だったと思います。
悲しみや苦しみは龍になるための衣、そして…
龍になれば誰かをその背に乗せてあげられるのでは⁉︎
色々な経験を食べて自分の龍を大きく育てていき、人生を強く生きていきたいと思います。
【執筆者】ピアノ講師 女性/滋賀