ア・トライブ・コールド・クエストの解散と再結成、最後のアルバムについて
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ア・トライブ・コールド・クエスト、通称「ATCQ」は1990年デビューのヒップホップグループです。
デビュー当時のヒップホップグループはパブリック・エナミーやラン・DMCなど、ハードなビートの上に、自分のマッチョさを強調したり、社会問題についてラップをするグループが多かったですが、
それに対してア・トライブ・コールド・クエストはジャズをサンプリングしたビート、遊び心満載のラップでこれまでのグループとは違ったヒップホップ像を示しました。
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ATCQの音楽性
出典:http://www.sonymusic.co.jp/artist/ATribeCalledQuest/
彼らの音楽の特徴的な点としては、それ以前はある意味”おやじ”の音楽であったジャズをサンプリングした点があげられます。
特に2nd アルバムはジャズの影響が大きく、ジャズベーシストのロンカーターも参加しています。
このベース音をこれまでになく強調したアルバムを含める初期の3枚のアルバムは特に評価も高く、ヒップホップのクラシックとして歴史に名を刻んでいます。
ATCQの解散
同級生や幼馴染で構成されているこのグループですが、3rdアルバム以降、その絆がほころんでいってしまいます。
特にグループの中心人物であるQ-tipと、その幼馴染のファイフ・ドーグとの間での軋轢が広がってしまい、5thアルバムを発表後の1998年、グループは解散してしまいます。
ATCQの再結成と最後のアルバム
2006年に再結成をしますが、2012年のドキュメンタリー映画『ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ~ア・トライブ・コールド・クエストの旅~』では、このグループの歴史から、この再結成、そして再度の仲違いに至ってしまうシーンが赤裸々に移されています。
同時に、他のグループとは違った幼馴染ゆえの絆や愛情が描かれており、音楽グループのリアルな側面を見ることができます。
そして、2014年、メンバーのファイフ・ドーグが、映画でも描かれていた、長年患っていた糖尿病の合併症によりこの世を去ってしまいます。
晩年にはQ-tipとファイフの仲は修復しており、レコーディングを重ねていており、この音源を元に、最後のアルバムとなる『We Got It From Here… Thank You 4 Your Service』を発表します。
ニュースの記事はこの最後のアルバムを伴うツアーの後の最後のライブについて書かれています。
グループ名にトライブと言う言葉を使っていることからもわかるように、仲間意識がとくに独特で強いかれらは、ファイフがいない状況でグループを続けることは考えておらず、このライブでア・トライブ・コールド・クエストとしての活動は終焉を迎えそうです。
仲間の死という悲しい出来事がきっかけでしたが、初期の作品とは違った魅力をもったアルバムの作成とライブが行われたことは、ファンにとっては大切な作品とライブになったと思います。