ケンドリック・ラマーの新作が5月下旬にリリース
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前作「good kid M.A.A.D. City」がその年のベストアルバムの一つとして賞賛を集め、若干27歳の若さで、早くも西海岸の新王者として名乗りを挙げたコンプトン出身の彼ですが、2015年5月下旬にリリースされる新作も各方面からすでに絶賛されており話題となっています。
出典:http://ja.wikipedia.org/wiki/ケンドリック・ラマー
【執筆者】30代前半男性/神奈川
この記事の目次
サポートメンバーが豪華
西海岸といえば スヌープ (Snoop Dogg)
出典:http://www.defride.com/hiphop/snoop-dogg.html
常にレベルの高いクオリティをだすシンガー、 ビラル (Bilal)
出典:http://tower.jp/article/feature_item/2010/09/13/69745
前作ではリードシングルにケンドリックを迎えた フライング・ロータス (Flying Lotus)
出典:http://rpm-bpm.blogspot.jp/2014/09/blog-post_29.html
フライング・ロータスの作品で有名なサンダー・キャット(Thundercat)
出典:http://bass-hakase.com/bassist/thundercat/
誰もが知っているファレル・ウイリアムス(Pharrell Williams)に
出典:http://matome.naver.jp/odai/2139899268024366201/2139899354925091703
大御所では ジョージ・クリントン に(George Clinton)と ロナルド・アイズレー (Ronald Isley)まで参加しているという、
出典:http://www.taimado.com/blogosaka/2012/12/
出典:http://rhymeflow.blog22.fc2.com/blog-date-200611.html
これでもかといったメンツです。
彼特有のコンシャスな世界を表現
コンプトンといえば90年代に一世風靡したN.W.Aの出身地でもあり、犯罪率の高いL.Aにおいても、最も危険な場所として有名です。
しかし、そうしたところに渦巻く”負の世界観”から、真実をありのままに、そして芸術的に表現することによって、ポジティブな方向へとエネルギーを持って行くことができる彼の新作には今アメリカが抱えている問題(白人警官による黒人青年射殺事件やその後に続いた相次ぐ事件)も含まれているようです。
和合をもたらす精神
出典:http://www.thestranger.com/
彼のアルバムに参加しているメンバーを見ればわかることですが、これまでコンプトンといえばN.W.Aの他にもザ・ゲーム(The Game)などギャングスタ・ラップのイメージが前面に押し出され、彼の前作ではそうした面々(ドクター・ドレなど)のサポートもあり、傑作となりました。
しかし、今回はそうした要素に、同じ西海岸でありながら少し一線を画していたアーティスト(フライング・ロータスやロバート・グラスパー)たちのサポートも加わったことで前作を越す新境地が生れたことになるのではないでしょうか。
また、その精神はかつてこうした音楽を使って、虐げられている人々にスポットライトを浴びせた2パックとの疑似インタビューをするところにも現れていると言えます。
この傑作が生れた背景にあるのは、長い間彼らがアメリカにおいて奴隷として扱われてきたという忘れてはならない事実があり、その差別は未だ完全に解決されていません。
タイトルに込められた意味には、そうした誰かが誰かを搾取し続けるシステムに対する挑発的なメッセージがあるのではと私は思いました。
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