ソニーミュージックのオーディションの功績
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ソニーが1978年に一部署として発足した新人開発・発掘を専門的に行うセクション「SD」は、すべての音楽好きにメジャーデビューの可能性を開いて、オーディションを開催しています。
「SD」とはSound Developmentという部署名のことで、音楽の多様化に伴って、さまざまな切り口からミュージシャンやヴォーカリスト、DJやパフォーマー、作詞家、作曲家…などを応募し、オーディションをして発掘するのです。
【執筆者】レコード会社勤務/40代後半女性/東京
この記事の目次
ソニーミュージックのオーディションの功績は…
画像元:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC
ソニーミュージックのオーディションの方法論や、発掘しデビューしたアーティストの活躍が目覚ましいので、レコード会社や音楽プロダクションはソニーのオーディションをお手本にして、各社オーディションを独自開催で始めるようになったといえるでしょう。
ソニーミュージックのオーディションから発掘されてデビューした出身アーティストは、200組を超えるとほどです。
ソロでデビューした歌手もいれば、インディーズで活躍していたバンドが、そのシーンをメジャーシーンへ引き上げるようなデビューを果たしたものや、魅力的なアーティストを単体で発掘し、それをグループに合わせてデビューしたケースなどさまざまで、国民的ヒットと呼べるようなアーティストがたくさんいます。
オーディションに応募する音楽好きは、これらのアーティストに憧れて、自分も同じようにデビューしたい!という気持ちから、ソニーミュージックのオーディションに続々と応募します。
これは日本の音楽シーンをけん引しているともいえます。
自社オーディションでアーティストを発掘する利点は…
ソニーミュージックや、その他のいわゆるレコード会社が、どうして多額の経費をつぎ込んでオーディションを自社で開催し、発掘と育成、デビューまで行うようになったのでしょうか?
一番大きな目的は、アーティストの権利と主導権を自社で持つこと、でしょう。
バンドや歌手などのアーティストは、レコード会社とプロダクションに所属することによって、CDをリリースし、コンサートやプロモーションの活動をするのが通常です。
アーティストにとってみたら、レコード会社は就職先、プロダクションは親父、というような関係があるのです。
プロダクションが抱えているアーティストに対して、CD制作面でレコード会社がかかわると、どうしても権利はプロダクションが多く持ってしまうので、CD売上を始め、その他の利益が、レコード会社にとっては薄利となってしまい、CD販売会社化してしまうことも往々にあります。
また、アーティストの音楽方向性も、プロダクションの意向が中心になってしまったり、レコード会社として音楽面でやりたいことも、意見が通りにくくなってしまいます。
やはりレコード会社としては、ユーザーとアーティストの為、日本の音楽シーンの為に、音楽活動や制作を中心とした発言権と権利をアーティストに対して持っていてこそだという考え方が根本にあります。
オーディションを独自で開催することによって、アーティスト自身の帰属意識とレコード会社レーベルとの信頼関係を得ることもとても大切です。
様々な切り口で開催されるオーディション
ソニーミュージックのオーディションは、現在でもさまざまな切り口でのオーディションを開催しています。
そのビジュアルや応募の宣伝方法などは常に最先端をいっていて、やはりソニーミュージックの魅力と在籍アーティストの魅力は比例している気がします。
それはソニーミュージックのスタッフ一人ひとりの能力やセンス、抜群の個性と実力があるからこそ応募者が惹きつけられる要因を作っているのでしょう。
そして選出する目と耳も、やはりソニーミュージックは違いますね。
現在では、音楽の多様化にともないさまざまなレーベルが出現していますが、ソニーミュージックはそのグループの強さとブランド力で、いつも最先端を走っている気がします。