ハーモニカに楽譜は必要か!?~ハーモニカの種類と魅力~
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ハーモニカの歴史は意外なほど古く、1820年ごろの音叉のようなオルガン調律用の道具が起源とされています。
その後メーカーにより改良に改良を重ねられ、今のような形に落ち着いたのがハーモニカという楽器です。
その構造は、リードという金属製の小さな板を振動させて音を出す仕組みなので、ハーモニカは管楽器ではなくリード楽器に分類されます。
コームと呼ばれる仕切りの間に設置されたリードに息を吹きつけ、または吸って音を出しますが、リードの材質やコームの材質で音色が変わるのも面白いところです。
木製のコームでは柔らかい音色に。
金属製のコームでは澄んだ音色がでるように、メーカー各社が独自のこだわりを持って制作されるハーモニカは、手のひらに収まるサイズからは想像できない魅力と奥深さを備えた楽器なのです。
【執筆者】30代後半男性/秋田県
この記事の目次
ハーモニカの種類
一口にハーモニカといってもその種類は多岐にわたります。
ここでは特に有名な3つのハーモニカを紹介します。
複音ハーモニカ
一番知られているのは、年配の方々が吹いているイメージが強い『複音ハーモニカ』です。
一つの穴に二枚のリードを用いることで、トレモロという揺らいだ音の独特な余韻が、童謡やアジアン・ミュージックに適しています。
ブルース・ハープ
次によく聞かれるのが俗に『ブルース・ハープ』と呼ばれる10個の穴が設けられたハーモニカです。
正確には全音階を意味する『ダイアトニック・ハーモニカ』と言って、一枚のリードから素直でダイレクトで力強い音色を出しますが、『ベンド奏法』という特殊な方法で、で限定的ではありますが、半音階も出すことができます。
そのベンド奏法のむせび泣くような音色が、アメリカ発祥のブルースという音楽にマッチしてその魅力を一層引き立てるのです。
クロマチック・ハーモニカ
最後に紹介するのが半音階を意味する『クロマチック・ハーモニカ』です。
手元に設けられたレバーを操作することで特別な奏法を必要とすることなく半音階の音を出すことができるので、前に紹介した2種類のハーモニカでは演奏することが難しいジャズやクラシックを演奏することが可能です。
ただし、その扱いは難しく、熟練された知識と技術がなければ操ることは難しいハーモニカです。
ハーモニカに楽譜は必要か?
ハーモニカにも楽譜はあります。
ギターのようにTAB譜もあって、例えば『ミの音はどの穴を吹くか』ということを指示してくれるので楽譜に対する敷居は低い方です。
複音ハーモニカとダイアトニックハーモニカに関しては曲のキーに合わせたキーのハーモニカを使うので、ある程度の曲を知っていれば楽譜は必要ないとも言えます。
ただし、クロマチックハーモニカを本格的に演奏するとなると楽譜と楽譜読めることは必須事項です。
それだけクロマチックハーモニカは『楽器として完成されている』と言えます。
だからといって、前の2つのハーモニカが不完全な楽器だということではありません。
特にダイアトニックハーモニカは楽譜では表現できない音階の音をも表現できる数少ない楽器なのです。
ハーモニカの魅力
ハーモニカは、その材質や構造で音が変わりますし、奏者の息の使い方でも大きく音色が変わります。単純だからこそ、奏者それぞれの微妙なニュアンスが表現されるのです。
そういった表現こそが音楽の本質であるとすれば、ハーモニカはとても魅力にあふれた楽器であると断言できます。
手のひらに収まる小さなサイズに想像できないほどの『音楽の本質』が詰まっているのがハーモニカの魅力なのです。
【執筆者】30代後半男性/秋田県