愛の讃歌 ~ 歌い継がれる永遠のシャンソン ~ ピアノ動画あり
Warning: Use of undefined constant user_level - assumed 'user_level' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/thikashi/ongaku-sougoukan.com/public_html/wp-content/plugins/ultimate-google-analytics/ultimate_ga.php on line 524
フランスのシャンソン歌手、エディット・ピアフが書き上げ歌った「 愛の讃歌 」は リリースされたのが1950年ということですから、もう60年以上もの長きに渡り歌い継がれてきた名曲です。
日本でも越路吹雪さんをはじめ多くの歌手にカバーされて歌われてきました。
2014年 朝ドラ「花子とアン」でBGMとして使われたことで再び火がつき、紅白でも歌われました。
そういうこともあり、最近では美輪明宏さんの「愛の讃歌」がよく知られているのではないでしょうか…
出典:https://www.youtube.com/watch?v=SbMtfYBlbm8
【執筆者】ピアノ教師/50代女性/滋賀
この記事の目次
日本での歌唱
出典:http://blog.goo.ne.jp/musshu-yuu/e/59bee6e1c98798970150651107098b6f
私がこの曲を聴いたのは、岩谷時子さんの訳詞で越路吹雪さんが歌われていたのが最初です。
♪あなたの燃える手で
あたしを抱きしめて
ただ二人だけで生きていたいの~
ただ命の限りあたしは愛したい
命の限りに あなたを愛するの~
この歌詞で越路吹雪さんが歌って大ヒットしました。越路吹雪さんは、タカラヅカの男役トップスターでした。
大変歌唱力があり、当時子供ながら感動したのを覚えています。
その後、由紀さおり、桑田佳祐、沢田研二、岸洋子、美川憲一、加藤登紀子、戸川昌子、大竹しのぶ……
多くの歌手によって歌い継がれ今日に至っています。
美輪明宏さんの♪愛の讃歌
出典:http://www.parco-play.com/web/play/ainosanka2011/
美輪明宏さんが歌われてる歌詞は、原詞に忠実に美輪明宏さん自身が翻訳されたものだそうで、他の歌手が歌ったバージョンとは大きく内容が異なっています。
エディット・ピアフの原詞は、もっと宇宙に広がるような内容で、地球に住む1人ひとりに愛があれば、戦争もいじめも無くなるし、過大な暴力も無くなるというのが根底にあるのだとか…
美輪明宏さんの歌詞
出だしの歌詞を改めて書いてみます。
♪高く碧い空が落ちてきたとしても
海が轟いて押し寄せたとて
貴方がいる限り私は恐れない
愛する心に恐れるものはない~
2014年・大晦日の紅白でも、この歌詞で熱唱され大きな反響があったようです。感動された方も多いのではないかと思います。
コンサートなどでは、自ら訳した日本語訳をセリフとして情感たっぷりに朗読した後、フランス語の原詞で歌うというスタイルを取っておられるようです。
花子とアン
柳原白蓮の恋が成就した場面(駆け落ち事件)で BGMとして約4分に渡って一切セリフ無しで、美輪明宏さんの「愛の讃歌」がフルコーラスで流れました。
ご覧になっていた方も多くおられると思います…(^^)
美輪明宏さんは同作のナレーションも務められており、「ごきげんよう」という言葉が流行語にもなりました。
スケートのBGMにも
スケートの鈴木明子選手が「愛の讃歌」の曲をバックに演技されたことは記憶に新しいですね^ ^
この時は、ヴァイオリン演奏で また違った良さがありました。
今回は、ピアノ動画でお聴き下さい♪
他の歌詞もある
日本で最初に訳されたのは岩谷時子さんの歌詞でしたが、美輪明宏さんのも素晴らしいです。
加藤登紀子さんも自らの歌詞で歌われています。
加藤登紀子さんのは、
♪もしも空が裂けて 大地が崩れ落ちても
私はかまわない あなたといるなら
あなたの腕の中で 体を震わす時
何も見えないわ あなたの愛だけで~
沢田研二さんの「愛の讃歌」も 凄く人気があるようですので、出だしの歌詞を紹介します。
♪終わることのない夢を見るのだと
誰もが望むけれど必ず朝が…
夜よ 暗い夜よ 悲しみも喜びも
みんな覆い隠し 私を抱きしめて~
みんな違って皆いい!
岩谷時子さんの訳詞の「愛の讃歌」は長く歌われていますし、美輪明宏さんの歌詞も《無償の愛》がテーマで感動します。
他にも色々な日本語のバージョンが存在しているようで、聴き比べたりするのも楽しいと思います。
どれが良いかは、その時の自分自身の気持ち次第で変わるでしょう。
この地球上の人間も花も動物も皆違います。
バラとユリでどちらが良いかなんて比べられません。それぞれの良さがあるのですから、「愛の讃歌」も色々なバージョンで楽しんで聴いてみるのも面白いのではないかなと思います。
【執筆者】ピアノ教師/50代女性/滋賀
バロック音楽に魅せられて ~ ドイツ3大Bの一人 ←この人の前の記事