ピアニストへの道 ~ピアノ上達法・ハノンを活用~
Warning: Use of undefined constant user_level - assumed 'user_level' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/thikashi/ongaku-sougoukan.com/public_html/wp-content/plugins/ultimate-google-analytics/ultimate_ga.php on line 524
ピアノは最初、強弱がつけられるということから、「ピアノ・フォルテ」及び「フォルテ・ピアノ」という名称でしたが、「フォルテ」が省略され、『ピアノ』と呼ばれるようになりました。
その後、何人もの人達の手で幾たびか改良されて、今日のピアノに至っています。
この半世紀においてはピアノを習うことが ごく身近になり、その上達の第一歩として、「 ハノン 」という練習曲があります。
今回は ハノン と ハノンの練習曲でのピアノ上達法 について書いていきます。
【執筆者】ピアノ教師/50代女性/滋賀
この記事の目次
ハノンって?
ハノンは作曲家の名前です。
フランス人で、シャルル=ルイ・アノンと言い、英語風もしくはドイツ風には「ハノン」と呼ばれています。
1820年(1819年という説も)フランスで生まれ、ピアニストで、有能なピアノ教師として活躍し、1900年に亡くなりました。
音楽史でいうとロマン派の時代にあたり、ショパンやシューマンの10年後に生まれています。
当時の作曲家としては長生きで、ブラームスより12~13歳年上ですが、ブラームスより3年長く生きています。
その頃の日本
ハノンが生まれ活躍していた1800年代というと、日本では江戸時代にあたり、ハノンの晩年の頃に明治時代になり、その頃には日本にも西洋音楽が急速に取り入れられました。
滝廉太郎や山田耕筰などの優れた作曲家により芸術性の高い歌曲も作られたりしました。
「荒城の月」や「赤とんぼ」などは現在でも愛されている名曲です。
ハノンの目的
ハノンの目的は6つあります。
- 指を動きやすくすること
- 指をそれぞれ独立させること
- 指の力をつけること
- つぶを揃えること
- 手首を柔らかくすること
- 左手が右手と同じように自由になること
第1番~31番の練習方法
①先ず、レガートで弾くこと
音の粒を揃えて常に自分の出している音の質に注意を集中すること。決して初めから速く弾かないこと。
②スタッカートで弾くこと。
この練習は、手の脱力のために大変有効です。
③色々なリズム(変奏)で弾くこと
変奏は、1~22までの例があります。
④調性を変えて弾くこと
楽譜はハ長調で書かれていますが、移調して練習することは、テクニックを磨く上で大変重要であります。
先ずはト長調、ヘ長調で、それからニ長調~と黒鍵を増やして弾きましょう。
ハノン1番~3番 ピアノ動画
☆参考までにお聴き下さい。
(リズム変奏、移調奏で演奏しています。)
32番~の練習方法
音階練習、アルペジオは特に大切な練習で、毎日幾つかの調性で弾くと よろしいかと思います。
ハノンは60番まである
ハノンは全部で60曲収められています。60曲が一応終わったからといって、この本の学習が全て終了したわけではなく、この種の練習は折にふれ、重要なものは毎日ある程度の時間をかけて練習しなければならないと思います。
技術を磨くために…
ハノンは確かに芸術的な曲とは言えないでしょう。
指を作ることを目的とした「練習曲」であります。ただ、使い方によっては無限の価値があると私は思っています。
自分の技術を磨くために毎日弾く……継続するということが唯一の上達の道であると実感しています。
地道ではありますが、ピアノ学習者の重要な毎日の日課と考え、色々工夫しながら楽しく練習できれば良いなと思います。
ドイツ3大Bの一人 【 バッハ 】… ←この人の前の記事
【執筆者】ピアノ教師/50代女性/滋賀