【憧れの作曲家ギロック】~ピアノ演奏動画あり
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「ギロック」という作曲家をご存知でしょうか?
ギロックは1917年アメリカ合衆国で生まれた作曲家で、1993年に亡くなるまで音楽評論家、作曲家として活躍し、メロディーの美しさから【教育音楽作曲界のシューベルト】と呼ばれています。
今回は、ギロックについて書いていきますが、ギロックの「秋のスケッチ」と「冬の風景」を演奏した動画もあるので、ぜひ聴いていってください。
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この記事の目次
ギロックは憧れ
年配のピアノ学習者や指導者達(50歳前後)の子供時代、「ギロック」という作曲家の作品を弾いたりする人はおそらく無かったのではないでしょうか…
ギロックの曲を弾く事は、ピアノを学び始めた人にとって最初の目標であり《憧れ》なのです。
私とギロックとの出会いと宝物のレコード
大人になってから「ギロック」に出会いました。
どんなキッカケだったかは忘れましたが、今まだ手元にある【ギロック叙情小曲集のレコード】宮沢明子(メイコ)さんの演奏、もう30年以上も前のレコードです。
その見出しに《世界初録音》とあり、1978年12月と記載されています。
そして当時の、そのレコードのお値段ですが、なんと3,300円!
当時レコードは大変高価でした。
そして気に入ったレコードは擦り切れる程何回も繰り返して聴いたものでした。
レコード針の交換などもしなければならなくて、交換針なども常に買い置きしてありました。
当時はCDもまだ無くてレコードだけでしか模範演奏が聴けなかったんです。
町のレコード屋さんで一枚一枚買っていたのを懐かしく思い出します。
楽譜と同じ位に大切な宝物で貴重なモノでした。
名だたるピアニストの演奏に感動
ツェルニーは田村宏さん、バッハのインベンションは園田高広さん、平均律はリヒテル、ベートーヴェンはケンプ、といった名だたる
ピアニストの演奏を聴いては感動していたのを覚えています。
今でも取り出して聴くことはあります。
一昔前のプレーヤーで聴く音は決して「良い音」ではありませんが、時代が変化しても「音楽は心で聴くものだ」という思いがあり、
改めてそう感じます。
時代は変わり、今ではYouTubeなどでも気軽に聴けますし、ピアノのレッスンひとつ取ってもだいぶ様変わりしたなあと思います。
人生に「たら」という言葉は禁句ですが、ギロックにもっと早く出会っていたら、私の音楽人生も多少は違っていたかも…と思ったりします。
ハイカラでファンタジーな叙情小曲集
「叙情小曲集」は何とも言えないハイカラなファンタジー溢れる曲集で、短い24曲のそれぞれに《しゃれたタイトル》が付けられています。
(1番森のざわめき~24番魔女の猫までの)ほとんどの曲が1分前後で、1分を超える曲は僅かです。
新鮮で美しいメロディー、独特のハーモニー、そのイメージを自分なりに膨らませ楽しみました。
ギロックを弾くにあたって
ギロックが初めての大人の方にもオススメです。
ただ、バイエル~チェルニー100番系などの単純な楽譜のみを弾いてきた人にはギロックの楽譜は初めの頃、少し難しいと思われるかもしれません。
ギロックは黒鍵が多く譜読みに時間がかかる場合もあるでしょう。
又、ペダルを踏むのにまだ慣れていない場合は抵抗があるでしょう。
そんな時は無理をせずに、色々な音楽を経験してから弾いてみても良いかと…
でも何にしても努力する事は大切ですので、「大変そう」と諦めずに練習をすれば、すぐに慣れるのではないかと思います。
ソナチネやソナタなどの古典派ばかり弾いていますと少し飽きてくる時があり、併用曲として現代の作曲家の作品を取り入れるのは大変良い事だと思います。
ギロックは確かにステキです。
モーツァルトやベートーヴェンの音楽も素晴らしいのですが、ギロックの曲は【ロマン派様式による叙情的前奏曲】といわれ20世紀の
作曲家らしい音の使い方をしていて旋律が綺麗です。
「秋のスケッチ」と「冬の風景」演奏動画
ピアノ曲で秋~冬の曲【ギロックの叙情小曲集】よりちょうど「秋のスケッチ」と「冬の風景」という曲があり、弾いてみましたので是非聴いて下さい^ ^
2曲共マイナー(短調)の曲で、もの悲しい旋律ですが、どことなく癒されるようでもあります。
音楽には長調と短調がありますが、その時々の自分の気持ちにより、左右されますね。
短調の曲で慰められたり、長調の曲で元気を貰ったり…
最近、特に発表会やコンクールの曲にギロックの名前はよく見かけます。
モーツァルトやベートーヴェンが活躍した古典派の曲とは一味違う曲想ですね。
バロック音楽だったりロマン派だったり、色々な時代の音楽を聴いて心癒されたり勇気をもらったり…
明日への活力になると良いですね。
音楽のチカラ
また、特に《音楽のチカラ》を感じます。
音楽は無くても生きていけるという人もいるかもしれませんが、生活の中に音楽があるのって、素敵な人生だなと改めて思うのです。
その時代時代で流行る歌も変わりますし、自分の中での音楽の好みも変化していきますね。
要は、自由に音楽を楽しみ人生の伴奏者として共に生きていけたら、とても豊かな人生になるのではないでしょうか…^ ^
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