7歳までにピアノを学ばせることで現れる子供の良い影響
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子供に学ばせてあげたい習い事として音楽を挙げられることが多いです。
音楽を学ばせることは楽器の演奏がうまくなるだけではありません。
穏やかな性格になったり、様々な良い影響があることがわかっているのです。
音楽を演奏するさまざまな楽器の中でも特に「ピアノ」が良いようです。
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この記事の目次
幼児期に音楽に触れて得る恩恵
1.音楽を始めるのが良いのは4歳から7歳と言われている
聴感覚というものは4歳から7歳の時期に急激に発達し、あとは横ばいになります。
ですから、この時期にさまざまな音楽を聴いて、歌って、弾いてみる体験を重ねることが大切です。
このことによって、さまざまな良い影響が生まれてくるのです。
2.外国語にも適応しやすくなる
音の高低、騒音の中で人の音声を聞き分ける能力について長年訓練を続けている音楽家は長けているのです。
このため外国語の処理能力も優れていることがこれまでの研究で分かっています。
3.この時期に習わせると運動神経にも良い影響を与える
カナダ大学の調査で7歳前から楽器を習っている子は頭も運動神経も良くなると判明しています。
楽器の演奏と運動神経は無関係と思われがちです。
しかし早い時期に音楽を始めた人ほど、わずかな練習時間で初めての運動を正確に習得できたそうです。
そして脳内のスキャン撮影においても大きな違いが現れました。
小さいうちに楽器を習い始めた人ほど右脳と左脳のつなぎ目、つまり脳梁白質の部分が大きいのです。
この結果によって情報伝達能力に優れていることがわかりました。
この様な脳の持ち主は計画実行能力に優れた人物とされています。
運動神経が良いのもこのためによるものらしいです。
楽器を演奏するには視覚・聴覚の刺激と手の動きを連動させなければならないのが必須です。
そのため、脳内の動作を司る部位と知覚を司る部位を連携させる力が身に付くと言われています。
これが運動神経に大きく関わってきます。 ただし、これは7歳までに習わせないとその効果が出ないそうです。
4.この時期にわずか数年習っただけでも頭がよくなる
音楽の教育を受けた年数がたとえわずかであっても、音楽教育を受けると脳の機能が強化されて、言語能力に好影響を与えることがわかっています。
これは異なる音を処理する能力が強化されているためです。
特に、音楽教育を受けていない人よりも、騒音の中から基本周波数を取り出す能力が優れていることがわかっています。
運動が肉体の健康に良い影響を及ぼすのと同じ様に、音楽は脳の聴覚を鍛える手段となるのです。
子どもの頃に受ける音楽教育は、言語能力、日々のリスニング能力に大きな恩恵を与えます。
ですから、学習障害のある子どもや英語を第2外国語とする人にもとても大切になってくるのです。
音楽の訓練を積んでいる子どもは、読む能力、数学の能力にも長け、 知能テストで高得点をマークしています。
それらのことから、聴覚のみならず、脳の一連の機能が強化されていると考えられます。
5.この時期に1年間習うだけで「聴く力」が高まる
音楽の訓練を始めた年齢が若いほど、音程の正しい認識や、正確にリズムを感じ取る能力が高いことはよく知られていることです。
事実、6歳の子供に1年間、専門的な音楽の教育を受けさせると、受けていない子供に比べて、リズムを正確に感じ取る能力が高まること、それに伴い、脳領域で音の知覚に関連する聴覚野の体積が増大することが知られています。
同様に、音感訓練を6歳の子供に1年間受けさせることによっても、 音の知覚に関連する脳領域である聴覚野の体積が増大し、音を聴いたときにより強く反応するようになることも知られています。
これらの結果から、早期教育が聴覚機能を育む上で重要な役割を果たしていることがわかります。
特にピアノがいい理由
1、ピアノは「HQ(HumanityQuotient人間性知能)」を高めることができる
HQを伸ばすことで、一般知能、問題解決能力、運動能力、言語能力などが高まります。
このHQを高めるためには5歳から8歳ぐらいの頃に「HQ向上法」を行うと効果的です。 この向上法と同じぐらいに効果があるのがピアノの練習と言われています。
2.他の習い事と比べても最高の効果を発揮
HQを高めるには、塾、習字、スポーツなど他の習い事の中でも、勉強、将棋、囲碁など余暇の過ごし方の中でも「ピアノ」が一番効果がある、 という結果がでているのです。
しかも、ピアノの練習は脳の構造を発達させる効果まであるのです。
前頭連合野が構造的に発達することでHQの長期的発達につながります。
脳梁が発達することで左右の脳のバランスがよくなります。
小脳が発達することで運動機能や知的機能がよくなります。
海馬が発達することで記憶力がアップして学力向上につながります。
これらはグラフなどのデータ、レントゲン写真で実際に構造が変化している様子などでわかってきたことです。
3.なぜピアノがそんなに有効なのかの理由
HQとピアノの関係ですが、HQを伸ばすのに最高の効果を発揮するのが、ピアノのレッスンなのです。
両手の指を細かく動かし、少し前の音を保ちながら、その先の音を先読みし、 その記憶で適切に演奏する、ということがHQを高める訓練になるのです。
また、状況に応じて演奏を変化させることで、独創性や創造性の発達にも有効なのです。
ピアノを弾いている時は、このような事をあまり意識しないのですが、脳には相当良い刺激になっているようです。
4.個人レッスンで学べることも良い点
先生と一対一でレッスンするのがピアノのレッスンではほとんどです。
親に言えない悩みを先生に相談したりする子もいるのは、よく耳にする話です。
学校や家庭以外にこうした場があるというのも良いことですよね。
技術的に子供のピアノを見てあげられるのは無理だとしても、子供の成長に親が関われます。
今何をやっているかなど見守り、そこから会話を広げる事ができます。
子供は親が興味を示せば、さらに張り切ってくれます。
それでも注意しておきたいこと
1.無理無理強いするとこうした効果が出にくい
ドーパミンが出た状態でないとHQを高める効果が望めないので、嫌々では結果が出にくいそうです。
でも、「嫌でも訓練と思って取り組む」「嫌でもやる」姿勢があるといいそうです。
つまり前向きに取り組むといいということのようです。
2.あまりに早すぎてもよくない
音に対する能力は、「臨界期」あるいは「敏感期」と呼ばれる時期を考慮しながら教育を実施すると効果的と言えます。
しかし、だからと言って、あまりに早い年齢から始めるのも注意が必要です。
たとえば、ピアノでは鍵盤を圧す腕や指の力が備わっていないのに、 習い初めても、ピアノを自由に操れないという苦しい思いだけが残ってしまうのです。
3.親が気合いを入れすぎてもよくない
才能ある子なんて滅多にいないので、変にやらせようと意気込むと子供は辛くなるかもしれないです。
超一流の先生に習っても、才能がなければピアノ自体が嫌いになる可能性が高いです。
4.まずは体験してみることが大切
お子さんが音楽やピアノはお好きなのかどうかを確かめることが先決です。
習わせようと思うならば、まずは体験に行ってお子さんが楽しめるかどうか、 合うのかどうか、しっかりと様子を見てからがベストです。