ゲームミュージックって奥が深い ~ゲーム専門の作曲家~
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私たちの周りにはTVゲームや携帯ゲーム、PCのオンラインゲームのようにゲームがたくさんあります。お気に入りのゲームには好きなBGMがあって、音楽を聴くのもゲームを楽しむ1つの要素になっている人も多いと思います。
このゲームミュージックはどんなふうに生まれてどんな進化をしてきたんでしょう。
【執筆者】60代前半女性/神奈川
この記事の目次
ゲームミュージックが生まれたのは?
出典:http://ure.pia.co.jp/articles/-/12218
ゲームのBGMとして音楽らしい音楽になったのはやはり任天堂のファミコンからではないでしょうか。それまでは効果音しかなかったり、短い単音のフレーズだったり音楽とは言えなかったような気がします。
ファミコン時代の音楽は音源が非力だったので同時に3音+ノイズ1音くらいしか出せず音楽を作るのは難しかったのです。それで音楽を作ってしまおうと考えた人はすごいと思います。
ゲームをプレイする時に常に心地よい、テンションの上がる音楽が流れていたら楽しいですよね。
ゲームミュージックの黎明期
ファミコンや同世代のTVゲーム機は前述のように音の数が少なく、何も加工しないと「ポー」という間抜けな機械音しか出ないので、この音を加工して変化をつけて3音を組み合わせ、ノイズはリズム用に使い、音楽らしくしていました。
いわゆる「ピコピコ音」です。パズルゲームやシューティングゲームはそれでもBGMとして良かったのですが、ゲームミュージックが脚光を浴びるようになったのは、RPGやシュミレーションゲームの人気でした。
ゲームミュージック専門の作曲家が次々と生まれた
出典:http://tower.jp/article/interview/2013/12/18/kouichi_sugima
RPGやシュミレーションゲームではゲームの場面などによってBGMを変え、雰囲気や臨場感を出すための音楽作りが盛んになりました。
PCゲームやTVゲームの音楽を得意とする作曲家も現れ、ゲームメーカーは作曲家を奪い合うこともあったそうです。
PCゲームで人気だったファルコムにいた古代祐三さんや、ファミコンではエニックス(現スクウェア・エニックス)の すぎやまこういち さん、
スクウェア(現スクウェア・エニックス)の 植松伸夫 さん、
任天堂の 近藤浩治 さんなど、超大御所作曲家のみなさんはこの頃生まれたのです。
ゲームミュージックが音楽として認められるようになった
ゲームのBGMとして作られた音楽はゲームのハードウェアが良くなってくると同時進行で質が格段に良くなりました。
ピコピコのPSG音源から音数が多く複雑な音が出せるFM音源が登場し、PCM音源が登場すると本物の楽器に近い音が出せるようになりました。
ゲーム中しか聞けなかったゲームミュージックがサントラとしてCDで発売され、「ゲームミュージック」というジャンルも作られました。
ゲームのBGMとして使われていたゲームミュージックがとうとう「音楽」として認められたのです。
フルオーケストラや有名歌手もゲームミュージックに参加
ゲームミュージックが良い音を出せるようになると、ゲーム用ではあるけれど本格的な曲を作れるようになります。
ゲーム中でもオーケストラっぽいBGMになっていたりしますが、曲がしっかりしているので、本物のオーケストラ用にアレンジされて、コンサートも開かれるようになりました。
大きなホールでフルオーケストラのゲームミュージックを鑑賞することができるのです。元々RPGなどのいろいろなシーンで使われるテーマのある音楽が多いので、組曲になったり、歌を入れてオペラなども演じられています。
ゲームと共に進化してきたゲームミュージック、他の音楽と違うのは、その曲を聴くと自分が遊んだゲームの場面を思い出し、ゲームへの思い入れや遊んだ頃の思い出が一緒に噴出してきて、音楽が自分の一部になっていると感じることです。
ゲーム人口が増えるにつれ、ゲームミュージックは音楽としてますますなくてはならない存在になって行くことでしょう。
【執筆者】60代前半女性/神奈川