音楽は死んだ? 音楽産業は今後どうなっていく?
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CDが売れない。ではそれに代わる配信はどうか?これも売れない。
この流れは日本だけではなく、世界の流れとしてありこのままでは縮小していく一方と言われています。
音楽レーベル、制作サイド、ミュージシャン達、熱心なリスナーがこぞって悲観的な意見を言い合ってます。
こうなってしまった原因は色々あります。
小さな原因が積み重なっていき、まるでうねるように音楽業界全体に大きな変化を起こしています。
【執筆者】音楽クリエイター/20代前半男性/東京
この記事の目次
売れないCDとそれに代わるストリーミングサービス
出典:http://iphonenavi01.com/iphoneanalyzer-rock-127
CDに代わって取り上げられた apple の itunes が中心となったダウロード販売。
そのダウンロード販売に代わって取り上げれたストリーミングサービスとは一体どういう仕組みなのか?
日本にはまだ上陸していないが、有名なサービスとしてはspotify,Pandoraなどがあります。
これはユーザーがアルバムやシングルに対して直接お金を払って購入するのではなく、月額制でサービスに対して支払う代わりに聞き放題になるというサービスです。
アーティスト側には、その再生回数に応じてお金が還元されていきます。
このシステムのどこがいけないのでしょうか?
原因の一つとしてYoutubeの存在があると思います。
Youtubeは言うまでもなく世界最強の動画サービスです。これは誰もが認めることでしょう。
YoutubeではアーティストのPVが無料で見れてしまいます。(もちろん通信費はかかりますが、そういう意味ではspotifyも一緒です。)
無料で聴けるものに敢えてお金を払うのは、全曲聴きたいとかそういう熱心なファンを除いては少ないでしょう。
アーティスト側もyoutubeに乗せないという事は、宣伝のチャンスを大幅に逃す事になるのでたとえ収入は少なくても、今はyoutubeを無くしてプロモーションを仕掛けることは難しいでしょう。
つまりspotifyを導入するのは、今までCDが発売(ダウンロード販売)されたら買ってた音楽に熱心な層という事になるので、これでは新規参入が見込めず音楽産業の拡大までには到底至らないのです。
音楽なんてそもそも聴かない?
インターネットの普及とスマートフォンの普及により誰でも簡単にSNSで繋がる事が出来て片手で本が読め、アニメが見れて、ゲームが出来るようになりました。
PCやスマートフォンがあれば充分に娯楽が楽しめちゃうので、当然テレビから離れていきました。
画面が大きい方が良いという人はタブレットを使います。
このTV業界の衰退と音楽業界の衰退はまったくの無関係では無いと思います。
新しい音楽をどこで聴くか、かつてはラジオもしくはテレビからでした。
そこで自然と耳に入ってきた楽曲を良いなと思う→CDを買おうという流れが王道でしたが、今ではyoutubeなどの配信サービスが音楽を聴く場所としてメインになっていますので、ユーザーは受動的では無く、好みの曲は自分で見つけるよう能動的にならないといけません。
この手間が時代にマッチしてないのでしょう。
音楽性それ自体の変化
出典:http://matome.naver.jp/odai/2132962672880241501/2134367845515740903
「ロックは死んだ」とはセックスピストルズのジョンライドンの言葉です。
テクノロジーの発達により、音楽は人間の手じゃなく機械でも演奏できるようになりました。
メンバーで一丸となって演奏をするバンドやミュージシャンでは無く、選曲やそれをつなぐ事がメインのDJが生まれトレンドになりました。
聴くものじゃなくて、踊るもの。よりBGMとして流すものとして音楽は変わっていくでしょう。
音楽を買って部屋で真剣に聴く、新曲を楽しみにする、という考えがそもそも古いのかも知れませんね。
数ある原因の一部を少しだけ取り上げて行きましたが、いかがでしたしょうか?
まだまだ理由は沢山あり、音楽好きは肌で実感する事もきっとあるでしょう。
「今が正常で、そもそもCDがあれだけ売れていた時代の方がおかしい」という意見もあります。
「流行に左右されるのではなく、そもそも好きで聴いているのだから売れても売れなくても関係ない。」
それで良いと思います。しかし音楽を作る事はどうしてもお金がかかってきます。
生活費、制作費が無いせいで好きなアーティストが辞めてしまうことの無いように、一音楽好きとして祈るばかりです。
【執筆者】音楽クリエイター/20代前半男性/東京