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10代20代を中心に最早1つの音楽ジャンルとして確立されたVOCALOID(ボーカロイド)ですが、はたしていつからそのジャンルは確立されていったのでしょうか。
この記事ではその歴史を紐解くとともに、これからボーカロイドジャンルの広がりについても触れたいと思います。
【執筆者】20代前半男性/大阪
この記事の目次
ボーカロイドとは音声合成技術
そもそも、ボーカロイドを知らない人のために簡単に説明すると、ボーカロイドとはヤマハが開発した音声合成技術のことを言います。
DTM(デスクトップミュージック)と呼ばれるパソコン上で全て作曲を行えるようになった時代に、どうしても歌だけは人が歌わなければならないというしがらみから逃れることはできませんでした。
本来このボーカロイドはボーカルが歌う前の仮歌を歌わせるソフトの役割として世に出されたわけです。
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社(以下クリプトン)は2004年に女性ボーカロイドのMEIKO、2006年に男性ボーカロイドであるKAITOを発売。
前者は初年度売上数3000本とかなり好調な売れ行きを記録したのに対し、後者のKAITOは初年度売上500本と、ボカロ以外のDTMソフトと比較してもあまり売れなかったようです。
そこでクリプトンは女性の声のボーカロイドを作成することを計画しました。
ちなみにこの時代のボーカロイドのパッケージを見てもらえばわかるでしょうが、かなりポップなイラストであって、そこに「可愛らしさ」や「萌え」といった表現はあまり見られません。
初音ミク 誕生
出典:http://nepress.jp/news/965
そして、2007年に生まれたのがボーカロイドの代名詞とも言える「 初音ミク 」が誕生します。
パッケージを外部のイラストレーターに発注し、声のサンプリグも若手声優の藤田咲を起用し、より可愛い、萌えを意識したボーカロイドが生まれたのです。
さらにこれら初音ミクが誕生した2007年はYoutubeやニコニコ動画といった、現在最も日本で影響力のある2大動画サイトの黎明期ともいえます。
そういった動画共有サイトの発展と、可愛らしい外観がユーザーにウケて、初音ミクの存在はより大きくなっていったわけです。
初音ミクが発売された2007年には、そのオリジナル曲は100曲にも満たない数であったにもかかわらず、1年後の2008年には500曲以上と急激的に増加し、それ以降は爆発的な勢いでその曲数を増やしていくことになります。
中には50万再生、100万再生を越える人気を誇る曲もどんどん投稿されていき、まさに「初音ミク」ブームが到来したと言えるでしょう。
2009年には人気曲である『メルト』などを収録したsupercellのアルバムがオリコン週間チャートで4位に入ったり、Animelo Summer Live 2009をはじめとした様々なライブにも登場し、最早一部のニッチなユーザーに向けられた音楽ジャンルではなくなったわけです。
広がり続ける初音ミク
出典:http://aquapple.com/2012/01/google-chrome-cm-tell-your-world-release/
初音ミク全盛期とも言える2011年、2012年には、アメリカロサンゼルスでの海外ライブ、Google ChromeのCMに起用されるなど、その活躍が海外にまで広がり、国内でも若者世代以外にも認知されはじめます。
2013年、2014年には徐々に人気曲の数が減り始めたボーカロイドですが、それでも人気バンドBUMP OF CHICKENとコラボ楽曲である「ray」を発表するなど、その活躍の幅を広げていき、2015年には遂に人気音楽番組であるミュージックステーションに出演したことは記憶に新しいです。
しかし、そのブームも最近になって落ち着いてきており、再生数の多いオリジナル曲も最盛期の2011年、2012年と比べればかなり落ち込んでいます。
ただ、ブームが去ったとはいえ、私はこのボーカロイドが一つの音楽のジャンルとして、今後も生き続けるのではないかと思います。
つまり、ジャズが好きな人が一定数いるように、ボーカロイドが好きな人はこれからも一定数おり、これからも数が多かれ少なかれ、人気曲が生まれていくことでしょう。
これからのボーカロイドという音楽のジャンルがどのように成長していくのか、非常に興味深いですね。
【執筆者】20代前半男性/大阪
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